2011年2月1日火曜日

2011年2月1日

ついさっきまで、ちゃんと覚えていたのに…

通り過ぎて、気付く。

今日は2月1日だよ。早いねぇ。

「村長ありき-沢内村 深沢晟雄の生涯」

「村長ありき-沢内村 深沢晟雄の生涯」 及川和男  れんが書房新社 を一気に読んだ。

命が軽んじられている今だから、二回目の復刊もうなずける。

「いのちの山河~日本の青空Ⅱ」 の原作である。ご存知の方ばかりだろう。
http://www.cinema-indies.co.jp/aozora2/index.php

豪雪・貧困・多病多死にあえぐ岩手県沢内村にあって<奇蹟>と呼ばれる生命行政を樹立した深沢晟雄の全生涯。「1961年 1歳未満、60歳以上の医療費を無料化。1962年全国自治体初の乳幼児死亡率ゼロ達成」という帯がついている。

それを、村民を信頼し下からの村づくりでやり上げた所がすごいと思う。
「今は一見無気力に見え、自主性に乏しい人々かも知れぬが、その村人の胸の深くには必ず人間らしく生きたいと欲する要求が潜んでいる。その要求を自覚させ、力にしていくこと、そのためには民主的な組織が必要であり、強力な社会教育が展開されなければならない。村人による村人のための政治。今はその、村人によるを作り出すことが大事なのだ」という所だ。

村民、婦人会、青年団、医師、保健婦、役場の力が一つに合わさって生命行政は実現された。

沢内村の医療費無料行政(60才以上の高齢者・乳幼児を無料化)は、2005年の合併で西和賀町になるまで続き、合併後も65歳以上の窓口負担は通院で月額1500円、入院は5000円を限度とし、それ以上は町が負担する、住民税非課税世帯は無料を実施しており今もなお、脈々と「生命行政」は受け継がれている。

西和賀町 老人医療給付制度 http://www.town.nishiwaga.lg.jp/index.cfm/10,0,51,html

深沢村長は権力に対して、毒舌であったそうだが、今生きておられたら、なんと言っただろうか。